mja

2013-10-29 00:51

今回の公演で、自分の推したちのパフォーマンスや好きな曲がみられてよかった、ということについてを差し置いてでも書いておきたいことがあって、それは東李苑の強がり時計のことで、すごく印象に残った。曲がおわって、すごいよかった、という感想が、ライブがおわって、なんだかすごいものをみたという気持ちになって、帰路はずっとあたまをはなれなかった。SKE党決起集会。「箱で推せ!」神戸公演、東李苑の強がり時計ピアノ弾き語りについて。今書いておかないと感動を忘れるか、あるいは、感動したという印象だけが残って自分の中で伝説になってしまうかしそうなので、今おぼえている感動を書いておきたい。しかし書く能力がないことが残念だ。書くけど。

ステージの下手の奈落からあがってくるピアノと東李苑がスポットライトに照らされ「強がり時計」のイントロを弾きはじめたのをみて、なるほど、メンバーによるピアノ伴奏からはじまるのか、と思い聞いていても他に誰かが出てくるわけでもなく、東李苑が歌の冒頭を歌いはじめソロ弾き語りであることがわかり、李苑コールで湧いていた会場がしずかになっていった。
オリジナルに比べ、すこしゆっくりしたテンポではじまり、ややもすると曲が止まりそうなくらいのためがあり、最初はすこしヒヤヒヤさせる部分もあった。声量のある通る声で、すこし前田敦子の声にも似ていた。ちょっとつたない雰囲気はあるものの、サビにむかうにつれ、だんだんとテンポや声のテンションが増していく。聞いていて、鳥肌がたった。
神戸まで遠征していて少しうかれていたのかもしれないし、そもそも強がり時計が好きな曲だったからかもしれないし、あるいはアイドルのピアノ演奏と生歌、ということでバイアスかかってる可能性はある。けれど、表現力と言ってしまったらすごくチープな感じになってしまうんだけど、曲の歌詞にあわせた抑揚は本当に素晴らしかった。サビに入るところのテンションの増す感じ、サビのおわりの引いていく感じ、そして 意地悪な粉雪 降り始めて 傘とか 持ってなくて という部分を、ポツリ、ポツリと歌う感じ。客観的にみれば、技術的に音程あってないとかなんだとかはあるかもしれないけど、そういうことをどうでもいいと思わせるだけの表現力だったと思う。

翌日の幕張のイベントで、強がり時計がよかったということを李苑ちゃんに伝えたところ、とんでもないです、という謙遜のあと、16歳らしいキラキラした笑顔でギュッと握手を握り返してきてくれて、もうすっかり推すわこの子という気持ちになりました。